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男性更年期(LOH症候群)とは — パートナーの身体も知る
フェムケアは女性だけの話ではありません。パートナーの変化を知ることも、セクシャルウェルネスの一部です。
監修:一般社団法人フェムケア教育協会 代表理事 小林幸子
男性にも更年期はありますか?
あります。加齢やストレスにともなう男性ホルモン(テストステロン)の減少によって引き起こされ、医学的にはLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれます。女性は閉経を境に一気に女性ホルモンが減りますが、男性は20代から徐々に減り始め、20代〜60代の間でいつ発症するかは一定ではありません。疲れやすさ、眠れない、イライラ、意欲の低下、性欲の低下などが主な症状で、医療機関で相談できる状態です。
テストステロンの働き
男性ホルモンの中心はテストステロンで、主に精巣で作られ、副腎・筋肉・脳でも作られます。性欲や性機能の維持だけでなく、骨や筋肉の強度の維持、造血、動脈硬化の予防、内臓脂肪の減少、脳の活性化など、心身の多くに作用しています。精神面では活動量・意欲・競争心・探求心・仲間意識などにも関わります。
分泌は20代前後がピークで、年齢とともに徐々に減少します。
出典:当協会公式テキスト第6章「男性ホルモンとは」「三大男性機能」
身体からのサイン
勃起は生理的要因と心理的要因の相互作用で起こります。男性器の動脈は他の臓器に比べて細いため、動脈硬化になると最初に詰まりやすく、ED(勃起不全)は動脈硬化の初期症状・身体からの警告サインとも言われています。
また、骨盤底筋は男性でも臓器や筋肉を正しい位置に保つ役割を担い、尿漏れ(排尿後尿滴下)や便失禁、勃起力の低下など、男性にとっても深刻な症状に関わります。
出典:当協会公式テキスト第6章「勃起力」「骨盤底筋」
セルフスコア AMS(17項目)
国際的に使われている質問票です。各項目を「なし〜非常に重い」の5段階で自己評価し、合計点で目安を見ます。
- 総合的に調子が思わしくない(健康状態、本人自身の感じ方)
- 関節や筋肉の痛み(頭痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)
- ひどい発汗(思いがけず急に汗が出る、緊張や運動とは関係なく火照る)
- 睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れないなど)
- よく眠れなくなる、しばしば疲れを感じる
- イライラする(当たり散らす、些細なことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)
- 神経質になる(緊張しやすい、精神的に落ち着かない)
- 不安感(パニック状態になる)
- 身体の疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、余暇活動に興味がないなど)
- 筋力の低下
- 憂鬱な気分(落ち込み、悲しい、涙もろい、意欲が沸かないなど)
- 「人生の山は通り過ぎた」と感じる
- 「力尽きた」「どん底にいる」と感じる
- ひげの伸びが遅くなった
- 性的能力の衰え
- 早朝勃起の回数の減少
- 性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求が起きない)
合計26点以下=健康/27〜36点=軽度/37〜49点=中度/50点以上=重度の症状があり、早急な治療が必要(テキストの区分)。採点は医療機関で。ここでは項目の紹介にとどめます。
出典:当協会公式テキスト第6章「男性更年期」(AMS:Aging Male’s Symptoms)
パートナーとして知っておく
- 「やる気がない」「不機嫌」に見えることが、ホルモンの変化によることがある
- 性欲や性機能の変化を、本人も言い出しにくい
- 疲れ・眠れない・気分の落ち込みが続くときは、男性更年期外来や泌尿器科に相談できる
当協会の講座では、女性の身体と合わせて男性の身体の仕組みも学びます(第6章)。お客様のパートナーの話を聞けることが、サロンの信頼につながります。
この記事は、効果や効能を約束するものではありません。症状が続く場合は、泌尿器科・男性更年期外来など医療機関に相談してください。
FAQ
よくある質問
男性更年期は何歳から?
女性と違い、発症の時期は一定ではありません。テストステロンは20代から徐々に減り、20代〜60代の間でいつ発症するかは人によります。
サロンで男性のケアもしますか?
サロンによります。当協会の講座では男性の身体の仕組みを学びますが、施術の対象はサロンごとの方針です。
AMSの点数が高かったら?
質問票は目安です。点数にかかわらず、症状で困っている場合は医療機関に相談してください。
※記事の内容は公式テキストと公開情報を元にした下書きです。公開前に代表理事の監修を受けます。
