一般社団法人フェムケア教育協会

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更年期とは — 閉経前後の10年とGSM

閉経後の人生は40年近く続きます。更年期に起こることと、あまり知られていないGSMという言葉について。

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監修:一般社団法人フェムケア教育協会 代表理事 小林幸子

更年期とは、いつからいつまでですか?

閉経を挟んだ前後約10年間を指します。閉経の平均年齢はおよそ50歳なので、多くの方は40代半ばから50代半ばにあたります。この時期は卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減り、のぼせ・気分の落ち込み・外陰部の違和感など、さまざまな変化が出やすくなります。閉経後もエストロゲンが少ない状態は続くため、腟や外陰部の乾燥・痛み・尿のトラブルが起こることがあり、これらをまとめてGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と呼びます。

更年期に起こること

更年期障害は、エストロゲンの分泌が急激に減少することによって現れるさまざまな症状です。骨密度低下、自律神経失調、肩こり、腰痛、のぼせ、泌尿生殖器の症状、外陰部の違和感、気分の落ち込み、情緒不安定などが挙げられます。

男性にも更年期障害は見られますが、女性と違い年齢に関係なく急に症状が現れる場合があり、身体的・心理的・社会的な要因が絡み合って発症します。

出典:当協会公式テキスト第2章「④更年期」

エストロゲンの流れ

エストロゲンの分泌量は20代後半から30代前半にピークを迎え、以降は徐々に減少し、更年期に急激に減ります。閉経後の分泌量はとても少なくなります。

出典:当協会公式テキスト第4章「年代別に見た女性ホルモンの量」・第5章「萎縮性腟炎」

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは

閉経前後の女性を悩ませてきた諸症状を、まとめて捉えるために比較的新しく提唱された言葉です。主な症状は3つに分かれます。

性器の症状腟・外陰部の乾燥感、痛み、かゆみ、灼熱感、におい、ゆるみ、不正出血
性交の症状性交痛、潤いの減少、性感の減弱、性交後の出血
尿路の症状排尿障害、頻尿、尿失禁、膀胱炎を繰り返しやすい

エストロゲンが減ると腟の水分が減ってうるおいを失い、粘膜の形態と分泌が悪くなります。また、腟を弱酸性に保つ乳酸桿菌が減り、他の菌が増えやすくなります。

出典:当協会公式テキスト第5章「GSM」

「年齢だから」で終わらせない

閉経後の人生は40年近く続きます。乾燥や違和感を「仕方ない」と放置せず、毎日のケアを見直すこと、そして必要なときに婦人科に相談することが、生活の質を保つ鍵になります。

  • 外陰部は専用の洗浄料でやさしく洗い、洗いすぎない
  • 専用の保湿アイテムでうるおいを与える
  • 通気性のよい綿素材の下着を選び、締めつけを避ける
  • 発酵食品や食物繊維など、腸内環境を整える食事を意識する

出典:当協会公式テキスト第3章「改善法」(腟内フローラ)

婦人科に相談する目安

  • 性交痛や出血がある
  • かゆみ・灼熱感・においが続く
  • 膀胱炎を繰り返す、尿失禁で生活に支障がある
  • のぼせ・気分の落ち込みが強く、日常生活がつらい

萎縮性腟炎やGSMは医療機関で相談できる状態です。ケアで様子を見ながら、我慢しないことが大切です。

この記事は、効果や効能を約束するものではありません。症状が続く場合や強い痛み・出血・発熱があるときは、婦人科など医療機関に相談してください。

窓辺で本を読む50代の女性(イメージ)

※写真はイメージです

FAQ

よくある質問

更年期は何歳から始まりますか?

閉経の平均年齢がおよそ50歳なので、前後約10年、つまり40代半ばから50代半ばが目安です。個人差があります。

若くても萎縮性腟炎になりますか?

早期閉経や卵巣の摘出などでエストロゲンが欠乏すると、20代・30代でも起こることがあります。

GSMは治療できますか?

GSMは医療機関で相談できる状態です。当協会は毎日のケアの方法をお伝えする立場で、治療については婦人科にご相談ください。

※記事の内容は公式テキストと公開情報を元にした下書きです。公開前に代表理事の監修を受けます。

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