一般社団法人フェムケア教育協会

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腟内フローラ(膣内フローラ)とは — 弱酸性と乳酸菌の話

腸内フローラは有名ですが、腟にも常在菌の世界があります。デリケートゾーンのケアの土台になる知識です。

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監修:一般社団法人フェムケア教育協会 代表理事 小林幸子

腟内フローラとは何ですか?

腸内と同じように、腟内にも常在菌がいます。中心になるのはデーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸菌(ラクトバチルス属)で、ブドウ糖を発酵させて乳酸を作り、腟内を弱酸性に保ちます。この酸性の環境が雑菌の繁殖を防ぐ「自浄作用」を担っています。加齢、不規則な生活、ストレス、間違った洗い方などでバランスが崩れると、自浄作用が低下し、におい・かゆみ・おりものの変化などのトラブルが起こることがあります。

弱酸性と自浄作用

健康な腟は弱酸性に保たれています。腟内の乳酸桿菌(ラクトバチルス属)がブドウ糖を発酵させて乳酸に変え、腟を酸性に保つことで雑菌の繁殖を防ぐ。これが自浄作用です。

デーデルライン桿菌という名前は、ドイツの産婦人科医アルベルト・デーデルラインが1892年に発見したことにちなんでいます。

出典:当協会公式テキスト第3章「腟内のpH」「腟内フローラ」

バランスが崩れる原因

  • 抗生物質の使用
  • ホルモンバランスの乱れ(月経・妊娠・更年期など)
  • ストレスや生活習慣の影響
  • デリケートゾーンの過度な洗浄

乳酸菌が減ると、性器カンジダ症(かゆみ・おりものの変化)や細菌性腟症(におい・おりものの変化)などが起こりやすくなります。これらは医療機関で相談できる状態です。

出典:当協会公式テキスト第3章「腟内フローラが乱れる原因」

毎日できること

洗い方を見直す

腟内の過剰な洗浄や刺激は、腟内フローラのバランスを乱す原因。専用の洗浄料で、洗いすぎず、やさしく

下着を選ぶ

蒸れを防ぐ通気性のよい綿素材。締めつけの強い服装を避ける

食生活

発酵食品(ヨーグルト・納豆・キムチなど)や食物繊維の多い野菜・海藻を意識する。腸内環境が整うことは、腟内環境にもよい影響が期待される

休養とストレスケア

しっかり休む、リラックスする時間を作る、適度に運動する

出典:当協会公式テキスト第3章「改善法」

※上は日常の習慣の話で、病気の治療ではありません。症状があるときは婦人科にご相談ください。

更年期以降の変化

エストロゲンが減ると、腟を正常に保つ乳酸桿菌がいなくなり、無菌の状態か、他の雑菌が増えやすくなります。腟の水分も減ってうるおいを失うため、乾燥・かゆみ・においなどが起こりやすくなります。詳しくは 更年期とは、閉経前後の10年とGSM へ。

出典:当協会公式テキスト第5章「GSM」

サロンと講座での扱い

当協会の講座では、腟内フローラの仕組みを「なぜ洗いすぎてはいけないのか」「なぜ専用の洗浄料なのか」の根拠として学びます。サロンの施術で腟内に触れることはありません。

この記事は、効果や効能を約束するものではありません。症状が続く場合や強い痛み・出血・発熱があるときは、婦人科など医療機関に相談してください。

FAQ

よくある質問

乳酸菌のサプリで腟内フローラは整いますか?

当協会はサプリや食品の効果を評価する立場にありません。食生活の一般的な工夫として、発酵食品や食物繊維を意識することがテキストで紹介されています。

腟内を洗浄する製品は使ってよいですか?

腟内の過剰な洗浄は自浄作用を乱す原因になります。基本は外陰部だけを洗います。医療機関の指示がある場合はそれに従ってください。

腸内フローラと関係がありますか?

腸内環境が整うことは腟内環境にもよい影響が期待される、とされています。

※記事の内容は公式テキストと公開情報を元にした下書きです。公開前に代表理事の監修を受けます。

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